本の話
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    クックの「ローラ・フェイとの最後の会話」。付箋張りながら読みました。ずっしり重い、でもいい話でした。
    決して明るい話ではありません。主人公と「ローラ・フェイ」との対話を通して、20年前に南部のある田舎町で起こった悲惨な事件の真相が浮かび上がってきます。コンプレックスと葛藤と憎悪と軽蔑が幾重にも折り重なった凄まじい閉塞感の中で起こった事件。
    例によって、「ふえー」としか言えない私なので、あとがきからちょっと引用しますと
    ーー夫婦間の、親子間の、心からの愛さえ、それを相手に伝える表現が未熟すぎるとすれ違い、悲劇へとつながっていくこともあるのが人間の哀しさだと、本書は痛烈に訴えてくる。ーー
    まさに、そうした切なく哀しい話なのですが、そこを突き抜けた先に思いがけず深い愛と喜びを感じる結末となっていました。暗い緊迫した対話を我慢して読み続けてよかった。
    よく「親に愛されなかった」と言っては生きにくさの原因をそこに求める人がいますよね。もちろん、そういう毒親も実際にいるんだろうと思う。でも、多くの場合、親は子を愛しているものの、それを子どもがわかるような形、求めるような形で伝えられていないだけではないかなと思うのです(程度問題はありこそすれ)。「親に愛されなかった」と子どもに言われてしまう親の惨めさたるや……。そんなことを色々思いました。
    いろいろ経た大人の方にオススメの本です。
    次は、レニングラード 900日の大包囲戦がテーマの「卵をめぐる祖父の戦争」にしようかなと思いつつ、戦争の描写が怖そうでためらってます。
    | anomom_s | - | 15:32 | comments(0) | - |
    履歴書
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      長男がアルバイトに応募するとかで、履歴書書いているのを横から見る。
      当然ながら、職歴なし。資格もなし。
      むきたてのゆで卵みたいに、つるんとした履歴書だった。イイナー。5分で書けちゃいそう。

      私ぐらいになると、紆余曲折挫折ありすぎて、そりゃもう書くのも大変、読むのも大変……。

      ※写真はイメージです。
      | anomom_s | - | 15:34 | comments(0) | - |
      わたしとピアノ
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        けっこう長く、真面目にピアノを弾いています。どれぐらい真面目かというと、毎日少なくとも1時間は弾いています。去年は、あかりが亡くなった日と、帰省で留守にした3日以外は毎日弾いていたので、361日は弾いていたことになります。弾かないと、気持ちのバランスがとれなくなるから、やむを得ない。こういう生活が、もう何年も何年も続いてます。20年以上。
        でも、その割にはうまくありません。
        やり方が悪いのか、センスがないのか。
        その両方なのかもしれない。
        これだけの年数と時間をかけているんだから、もう少しうまくなってもいいような気がするんだけどなあ。
        と、チューハイを飲みながら、夫に言ったら
        これからうまくなればいいじゃないか、と言う。
        この先もピアノと一緒に年とっていけばいいじゃないか、と。
        そしたら、うんと長生きしないとね。
        中国の古諺に「一生幸せに過ごしたいなら、釣りをしろ」っていうのがあると知りました。
        私の場合は、これが釣りじゃなくて、ピアノなんだろうと思う。
        だから、たぶん幸せなんだろうな。うまくはないけど。
        | anomom_s | - | 20:45 | comments(0) | - |